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​​新作能 媽祖 ​-MASO-

2022年4月2日(土) 京都観世会館にて公演終了

 
 

新作能〈媽祖〉のおはなし

疫病や戦乱、外寇に見舞われる天平時代。菩薩の心を広めるため諸国に百万塔を納めたいと願う称徳帝は、大伴家持(おおとものやかもち)を筑紫へ派遣する。航行の安全を祈るため立ち寄った住吉の社で、海難を予知し人々を救う黙娘(もくじょう)という巫女と、そのふたりの従者を伴って難波津より船出をするが、一行は途中嵐に遭遇する。

 荒天に神通を得た黙娘は、赤き衣をまとい船の行く先を指し示し、従者もろとも姿を消す。筑紫へ無事たどり着いた家持が黙娘に感謝しつつ百万塔を納めると、海の彼方より神となった黙娘〈媽祖(まそ)〉が二鬼神を従え飛来し、喜びの舞を舞う。すると住吉明神も海から出現し、さらに外つ国(とつくに)まで菩薩の慈悲を広めるために旅発つよう家持を誘うのであった。

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能楽師 片山九郎右衛門 × 小説家 玉岡かおる
海を越えた平和への祈り

「媽祖を能にしてほしい」
新型コロナウイルスの影響で公演の機会が失われる中、観世流能楽師・片山九郎右衛門の心に蘇った20年前の台湾の友の願い。新作能の構想は海を越えた友情を種に生まれました。そして、小説家・玉岡かおるが新作能の初の原作に挑み、新たな物語が紡がれようとしています。
公演は、2022年4月2日(土)、京都観世会館にて実施予定。
新作能〈媽祖〉プロジェクトの今後の展開にぜひご注目ください。

 

​​企画・指揮

観世流能楽師
​​片山九郎右衛門

​​原作・演出​​

小説家​​
玉岡かおる

京都市生まれ。初代より京都で活動し、江戸時代には禁裏御所の御能を勤めた名跡を継ぐ。父(故 片山幽雪)、祖母(故 四世京舞井上流家元 井上八千代)、そして実姉(五世 井上八千代)はいずれも人間国宝。海外公演や、薪能、ホール能などの能楽堂以外での公演の企画プロデュースや能のシリーズ絵本の制作を手掛け、能楽の普及を図る。公益社団法人京都観世会会長、公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団理事長。

兵庫県生まれ。神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で文壇デビュー。山本周五郎賞候補作『をんな紋』3部作をはじめ、『天涯の船』、『銀のみち一条』、近著に『花になるらん』など著書多数。話題作『お家さん』は第25回織田作之助賞を受賞。竹下景子さん主演で舞台化上演され、読売TV開局55周年記念ドラマとして放映された。『姫君の賦  千姫流流』は、今秋開館する兵庫県姫路市文化コンベンションセンター記念オペラ「千姫」として上演が決定している。大阪芸術大学教授。

能面制作

面打​​
見市泰男

昭和25年大阪市生まれ。昭和44年大阪府立北野高等学校卒業。昭和48年能面打:石倉耕春師門下入門。昭和62年に独立後、能面制作、古能面修復、写真撮影などに従事する。平成5年早稲田大学演劇博物館「能面展-現代能面作家を中心として-」出品。平成15年〜令和2年京都嵯峨芸術大学大学院非常勤講師。平成10年〜京都造形大学通信教育学科非常勤講師。片山家所蔵の能面修復・新面制作の他、数々の寺社の能面修復・写し面制作、現代劇の仮面制作を手掛ける。著書に「能面の世界」(平凡社、2012年)。

プロモーションビデオ撮影

写真家・プロデューサー​​
鈴木心

広告のフォトグラファーとして撮影に携わる傍ら「撮った日が記念日」をテーマに最も自然な表情を撮る鈴木心写真館を運営。出版からYoutubeまで写真を軸にするコミュニケーショ活動を行っている。同時に企業のコンサルティングとプロダクション、共育を一貫して手がけるプロデュース活動を行っている。著書に「写真」「写真がうまくなっちゃう7のこと」「鈴木心の撮影ノート」などがある。